枯山水平成283月例会報告  

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316日の例会は、「コーランを読んだことありますか?」と題して、吉村のテニスメイトの荻生和成 氏がスピーチした。荻生氏は昭和41年に厚生省に入省し、社会保険  大学校校長を最後に退官、現在は毎日テニスに励んでいるとのこと。

コーランやイスラム教はもともと勉強していたのではなく、やはりあるテニスメイトとの話の中でふと興味が湧いて勉強してみるか、と思ったことから始めたという。

長くインドネシアに駐在しイスラム教については一家言ある会友の大島隆さんとの専門的なやり取りは大いに興味をそそられた。出席は会員・会友合わせて13名。

スピーチの概要は以下のとおり。

 

「コーラン」は、唯一神アッラーから授けられた言葉を預言者マホメットが、人々にアラビア語で伝えたものであるが、多言語に翻訳することは原則禁止で、他国では解説本という形でしか存在しない。

マホメットが40歳ごろのある日(7世紀――聖徳太子の時代)、メッカ郊外のヒラー山で瞑想していたところ突然天使ガブリエルが現れて神の啓示を授けたと伝えられている。(なおこのガブリエルは、キリスト教で聖母マリアに受胎告知を行った大天使ガブリエルと同一と思われる。)

当時は多神教で偶像崇拝も盛んであり、イスラム教は受け入れられなかった。マホメットはメッカの支配者層の迫害から逃れるためにメッカからユダヤ教徒の多いメディナに逃げたがユダヤ教徒、キリスト教徒とは次第に反駁。

イスラム教の教義(コーランの記述)

(1)     アッラーとマホメットを信じること

(2)     最後の審判(アッラーが墓場から復活させた人々を集めて現世での諸行を判定し天国または地獄行きを命じる)の日を信じること

(3)     現世は仮の世であり、富や権勢は来世の天国行には役に立たない。

(4)     天国と地獄(火葬は地獄に堕ちたものに神が与える罰)

(5)     天国に行くために六信五行を守らなければいけない。

 六信―神、天使、啓典、使徒、来世、定命

 五行―信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼

その他

  よく「ジハード」という言葉が出てくるが、これは「聖戦」ではなく「奮闘、努力」という意味で、「神の教えを守りそれを実現するために努力する」意。自殺者は必ず地獄へ送られることになっているはずであるが、テロ組織や戦争の首謀者はこれを意図的に曲解し、利用していると言える。

イスラムの教えも、不正な暴力を否定し、慈悲と思いやりの大切さを説いており、一部の極端な者の行動からイスラム全体が危険で暴力的だと考えるのは誤解である。

マホメットの慣行を重んじるスンニ派と血統を重んじるシーア派の抗争、豚肉、酒、

一夫多妻制など話は尽きなかった。                        (吉村記)